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長期優良住宅って結局なに?

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「長期優良住宅」という言葉を聞いたことある方は多いかもしれませんが、「どういったものか」をしっかり理解している方は少ないのではないでしょうか。長期優良住宅の認定を受けると、税制面や住宅ローンの金利面などでメリットも多いです。ここでは長期優良住宅を受ける方法や、メリット・デメリットについて解説していきます。

長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置を講じられた優良な住宅のことで、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準を満たした住宅のことを言います。平成21年6月4日より施行され、認定戸数は年間10万戸程度で推移しており、新築住宅の4戸に1戸は長期優良住宅を取得しています。

新築の戸建住宅の認定基準項目は全部で8つあります。

  1. 劣化対策
  2. 耐震性
  3. 維持管理・更新の容易性
  4. 省エネルギー性
  5. 居住環境
  6. 住戸面積
  7. 維持保全計画
  8. 災害配慮

長期優良住宅を受けるメリット

長期優良住宅を取得することによって、税制面やローン金利等で受けられるメリットは多数あります。

※2023年7月3日現在の情報となります。変更の可能性があるため、各自メーカーや工務店の担当者にもお尋ねください。

税金の優遇

◎固定資産税

住宅の種類入居後、固定資産税が1/2になる期間
一般住宅1~3年間
長期優良住宅1~5年間
2024年3月31日までに入居した場合

◎不動産取得税

住宅の種類課税標準からの控除額
一般住宅1200万円
長期優良住宅1300万円
2024年3月31日までに入居した場合

◎登録免許税(登記をする際にかかる税金)

住宅の種類税率
一般住宅保存登記⇒0.15% 所有権移転登記⇒0.3%
長期優良住宅保存登記⇒0.1% 所有権移転登記⇒0.2%
2024年3月31日までに入居した場合
すみー

市町村によって税金が変わるので具体的にいくら安くなるとは言えませんが、税金が安くなることは言うまでもありません。

住宅ローン減税の優遇

住宅ローン減税とは、年末のローン残高の0.7%が13年間、所得税と住民税から減額されるというものです。その控除対象限度額が、一般住宅だと3000万円なのに対して、長期優良住宅だと5000万円まで控除対象となります。そのため一般住宅だと13年間で最大でも273万円しか控除されませんが、長期優良住宅だと最大455万円まで控除されます。(※ただしこちらに関しては5000万円以上の住宅ローンを組み、実際に13年間で455万円の納税をしていないと受けられません。)

フラット35の優遇

長期優良住宅を受けることによってフラット35の金利を引き下げや、返済期間の上限に優遇が受けれらます。

金利に関しては、当初5年間は年0.5%金利引き下げ、6~10年目は年0.25%引き下げとなります。

例えば35年返済3000万借入で、通常金利が1.73%と仮定して計算してみましょう。

住宅の種類総支払額
一般住宅¥40,014,494
長期優良住宅¥38,873,525
2023年12月31日までに入居した場合

支払い総額として、約114万円も変わりました!これは結構大きな金額ですね。

また長期優良住宅を取得すると借入期間を50年まで延ばすことができます。

地震保険の優遇

長期優良住宅には耐震性も求められるため、住宅の耐震性に応じた地震保険の割引を受けることができます。耐震等級2の場合は30%、耐震等級3の場合は50%の割引となります。そのため長期優良住宅を受けた際には、保険会社へその旨を忘れずお伝えください。

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長期優良住宅を受けるデメリット

メリットだけ見ると長期優良住宅は素晴らしいものですが、あわせてデメリットも確認していきましょう。

時間や手間がかかる

長期優良住宅の申請は着工前から始まります。申請には所定の手順を踏まなければいけないので、時間がかかります。また住宅の引渡しを受けた後でも、住宅の維持保全が必要な期間は30年以上、点検時期の間隔は10年以内などと定められているため、点検や必要に応じたメンテナンスを行い、その記録を作成・保存していかなければなりません。工務店やメーカーが代理で行ってくれる場合もありますが、もちろんその場合は費用が発生する可能性もあります。

コストがかかる

まず認定を受けるために、5~6万の手数料がかかります。ただし申請をお施主様が直接行うことはほとんどなく、工務店やメーカーに代行してもらうので、一般的に20~30万ほどかかってきます。また長期優良住宅の仕様を標準としていない工務店やメーカーの場合だと仕様アップにお金がかかる可能性もあります。仕様アップ費用や年収によっては受けられるメリットがほぼ無い場合があるので注意しましょう。

まとめ

今日は長期優良住宅について解説していきました。一般的なお話として記述させて頂いたので、詳しくは担当の工務店やメーカーの営業に確認するようお願いします。優遇の内容が年度によってコロコロ変わるので営業マンにとっては大変です。

  • 長期優良住宅は長期に渡り良好な状態で使用できる優良な住宅のことをいう
  • 税制面や住宅ローン金利などで、優遇を受けることができる
  • ただし年収や選ぶ工務店・メーカーによっては、ほぼメリットがない場合もある
すみー

メリット・デメリットをよく理解したうえで、長期優良住宅を受けるか決めてくださいね!

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